身体能力を人為的に向上させることによって操縦技術、ひいては総合的な戦闘能力を向上させた者を言う。
いわゆるサイボーグの一種であり、上位ランカーの多くは強化人間である。
登場するのはほとんどがACの操縦者(レイヴンか否かを問わず)であるが、初代作中では当然その他の分野での利用も言及されている。
プレイヤー間の俗称では、これに対して強化人間手術を受けていない人間を真人間と呼ぶ。

一部のゲーム中で主人公が50000C以上の借金を背負うと改造手術を受けることが出来る(というか強制的に受けさせられる)が、自らの意思で強さを求めて強化人間手術を志願する者もいる。

強化人間の扱いと設定、ゲーム中での性能は作品ごとに異なるため、以下にそれぞれ記述する。

PSACシリーズ

初代ACのみ、50000C以上の借金によって強制的に改造手術を受けさせられる。
手術後は自機、所有パーツなどを引き継いだ状態でゲームが最初から再開され、「強化人間○○○号」といった名前に強制変更される。(裏技を使用すれば名前は再変更可能)。
当初は赤字になってしまったプレイヤーを救済するための仕様だった。

強化レベルは三段階に分けられており、再度借金をして手術を重ねると機能が追加されていく。

PPMoAでは手術を受けられないため、強化人間を使用したい場合は初代で強化済みのデータを引き継ぐ必要がある。

強化人間に施される具体的な措置として、以下のものが挙げられる。(初代設定資料集の記述に基く)

改造には外科手術も用いられるが、ナノマシンなどを使用した内部からの置き換えが主流とされる。
手術の程度は様々で、多くは日常生活に支障をきたさない程度であるが、機械のサポートなしには生きられないほどの大々的な改造も一部で実用化されている。

技術的にはクロームに一日の長があるとされ、ムラクモ・ミレニアムウェンズデイ機関の設立や大破壊以前の技術を研究するなどして遅れを挽回しようとしていた。

この時点ではまだ技術が不安定なようで、しばしば被験者の人格崩壊や発狂などを招いている他、プレイヤーの手術時にも「生きていれば、ですが」との台詞があり、危険性が窺える。
なお、ワイルドキャットは初代登場時は比較的正気を保っていた様子であるが、NXのレヴォリューションディスクでリメイクされた際には廃人同然になっていた。

PPに登場するファンタズマ計画も強化人間の一種と考えられるが、ファンタズマは人体と兵器の完全な融合を目指しており、二度と元の肉体に戻れないなど、強化人間よりもさらに極端な思想が見受けられる。

ちなみに初代では強化人間を指して「プラス(Plus)」という名称が用いられていたが、PP以降ではほぼ登場せず、あまり定着していない。

2シリーズ

初代同様、AC2にて50000Cの借金を負うことで強制的に手術を受ける。
基本的な点はほとんど変わらないが、名前の強制変更はなくなった。
AC2AAでも、AC2から強化済みのデータを引き継げば使用できる。

初代とは異なり、毎回の手術ごとに能力が追加されてゆく。
AC2ではLv4までが推奨。AAに引き継ぐのならばLv5にしても良い。

強化手術時のムービーは初代が手術台と執刀医という現代的な雰囲気だったのに対し、AC2ではカプセルに収められた人間と繋がれたケーブル類、骨格や脳髄の画像、様々な波形やグラフ、機械から自動的に注入される薬品などが3D空間のデジタルイメージのように描写されている。
(ちなみにゲームディスク内に収められているムービーのファイル名は「PLUS」である)

この時代では技術が安定したの、初代のように強化人間の暴走や手術の失敗などが劇中で描かれることはなくなっている。
また、AC2に登場するレオス・クラインは実年齢90歳近いにも関わらず、強化手術によって40歳前後の肉体年齢を保っている。

3シリーズ

強化手術は廃止されたが、“OP-INTENSIFY”というオプショナルパーツを装備することによって、強化人間とほぼ同様の能力を発揮することができる。
入手当時は何の効果も発揮しないが、装備状態で特定のAC・兵器を撃破することで一つずつ機能が追加されていく。
各機能と入手条件は以下。

都合上、他のオプショナルパーツを一切付けられなくなり、通常のACよりも特に防御力やロックオン性能で劣ってしまう。
一方、オプショナルパーツの脱着だけで真人間と強化人間の切り替えができるため、旧作のようにセーブデータを分ける必要がなく、ユーザー間では利便性の点で好評である。

AC3SLではゲームバランス調整のためか、敵ACは当パーツと他のオプショナルパーツを併用している例が多い。

Nシリーズ

強化手術、オプショナルパーツともに廃止され、正規の手段ではプレイヤーは一切強化人間を使用できない。
ブレード光波のみ、標準で使用できるようになっている。

各機能は3シリーズとほぼ共通だが、新たに重量過多ペナルティの撤廃が追加された。
ただし機体総重量にはオーバーした重量もきっちり加算されるようになった。

またLRの「ラスジナ」のみ、以下の機能が追加されている。

プロアクション・リプレイなどの改造ツールを用いればプレイヤーも使用できる。

4シリーズ

強化人間は設定・ゲームともに登場しないが、キャノンの自由発射や(但し静止時にはタンクや四脚以外は構え姿勢を取るが、引き換えに射撃安定が一時的に上がる)無限飛行など、旧作の強化人間と比較して遜色ない機能が標準で実装されている。
リンクスAMSの設定も加味して、ユーザー間では「最初から強化人間」と表現されることがある。

ACV

強化人間は設定・ゲームともに登場しない。

ゾディアックのメンバーが何らかの施術を受けたと思しき発言をしており、強化人間に類似する存在ではないかともユーザー間では囁かれるが、詳細は不明。
ゲーム性能上も、プレイヤーやその他の敵ACと特に変わる点はない。


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