オトコ力を高める心強い味方になるはずです?
EDのほとんどを占める心因性の場合、ある日突然に症状が現れることは、まれです。最初の性交で失敗し、激しくなじられた、威哥王というような特異な体験がトラウマとなるような場合は別として、たいていは徐々に現れます。
EDとの関係で引き合いに出される「朝立ち」は、睡眠時の生理現象です。朝立ちは浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠のうち、レム睡眠時に起こります。ですから、たとえEDでなくても、ノンレム睡眠から目覚めた場合には、朝立ちがみられません。
こうした事情から、黒倍王朝立ちの有無だけでEDであるかどうかを判断することは困難といえます。ただし、EDになると、勃起力そのものが衰えるために、レム睡眠時の自然な現象であるべき勃起が起こりにくくなります。朝立ちがEDと関係づけられる背景でもあります。
反対に、毎日、力強い朝立ちがあるのに、性交がうまくいかない場合には、体ではなく、精神面に原因があると考えることができます。
性交時の中折れ回数が増えてきたり、パートナーを変えて試みても不首尾に終わったりする場合も「イエローカード」と考えてよいでしょう。
心因性EDの場合は自慰で勃起できるので、三便宝自慰ができるかどうかは、EDの確かな判定材料にはなりません。
糖尿病や脂質異常症(高脂血症)、高血圧症などによって陰茎の血管がダメージを受けてEDを引き起こす場合もあります。これらのEDは心因性に対して器質性EDといいます。器質性EDでは自慰でも勃起が難しくなります。
特に、糖尿病は神経と血管の両方を損ねるので要注意。男性の糖尿病患者の3〜6割がEDを合併しているというデータもあります。
これで明らかなように、EDの兆しは、他の血管の病気の症状を知ることで、おおよそつかめることになります。