敵に見つかりにくくするための技術の総称。(英)Stealth.~
現実には[[レーダー]]に探知されにくく計算された機体形状や、赤外線探知からエンジン排気を隠すカバー、レーダー波を赤外線に変換する電波吸収塗料などが有名であるが、機体騒音の削減や迷彩塗装などもステルスの範疇と言える。

[[AC>アーマード・コア]]シリーズではACパーツとしてレーダー探知及びロックオンを阻害するステルスや、光学迷彩を使用する[[AC3>アーマード・コア3]]の[[フリューク]]、公式小説[[FTS>ARMORED CORE FORT TOWER SONG]]にて[[ミナーヴァ]]が使用する[[フリッカーシステム]]などが代表的。

*[[MOA>アーマード・コア マスターオブアリーナ]] [#m3a46396]
両肩武器「P77-ST」として登場。~
後発作品のようにロック妨害機能などはなく、純粋にレーダーにのみ映らなくなる。~
[[PSACシリーズ]]にはステルスセンサーという機能自体がないため、どのような機体が相手でも決してレーダーには映らない。

シングルプレイでの実用性は全くないが、対人戦ではステージ次第で数分間の悪夢を作り出しうる。

*[[2シリーズ]] [#ifff116c]
両肩武器「ZXR-S/STEALTH」として登場。~
レーダーに映らなくなる効果に加え、武装として使用することでロックオンを不可能にする機能が追加された。~
一回ごとの効果時間は約16秒で、効果時間の間は[[ブレードホーミング]]も通じなくなる。~
使用中は折り畳まれたパーツが展開し、紫色にぼんやりと発光する。

ステルスセンサーが付加されているレーダーには映ってしまうが、該当するのは頭部では[[アンテナ頭]]、背部レーダーでは上位二機種のみ。

ロックオン妨害機能は'''武器変更やブレードを振っただけで強制中断される'''ため、敵機撃破を要求されるミッションや[[アリーナ]]では使いどころがなく、高い装備負荷も相まって一般には[[ネタパーツ]]と思われがちである。~
しかし、対人戦では「'''接近のリスクを極端に減じられる'''」「'''レーダーに映らない'''」「'''最長で合計160秒(=試合時間の半分以上)もの主導権を握れる'''」などの強力なアドバンテージを得られ、一度でも[[AP勝ち]]してしまえば圧倒的有利に立ち回ることができる。~
事実として、[[AC2>アーマード・コア2]]の公式大会ではステルス機が優勝を勝ち取っている。

当初は[[E砂]]を装備した[[重量二脚>二脚]]などが中心で、[[AP勝ち]]した後の時間をステルスで逃げ切る戦略が主体だったが、ロックオン妨害しながらの強襲や、至近距離でレーダーに映らない特性のメリット、心理的駆け引きでの有利などが見直され、特に[[カニ]]や[[腕マシ]]などの[[武器腕]]軽量機体との相性が注目されている。

ちなみに2001年初頭に[[コトブキヤ]]より発売されたアクションフィギュア「ジオ・マトリクス ZCX-F/ROOK」の付属武装として立体化されたことがある。~
開閉機構までは再現されておらず展開状態で固定だが、造形はカッチリとして良好。

*[[3シリーズ]] [#jac0e501]
[[エクステンション]]、「MEST-MX/CROW」として登場。~
未使用時は通常どおりレーダーに映ってしまうが、他の[[腕部兵装]]や[[背部兵装]]との併用が可能となり、分かりやすく強力になった。~
効果時間はAC3で約8秒、[[SL>アーマード・コア3 サイレントライン]]で約4.5秒。使用回数はどちらも5回。~
使用時にパーツが展開し、紫色に発光する演出は2シリーズと同様。

PS2シリーズ時に開催された公式大会では3・SLともに禁止扱いであったが、ポータブルシリーズでは制限がなかったため、多くの機体に装備されていた。~
禁止の有無については意見が分かれるが、特にSLでは[[電池]]の方が危険視される場合が多く、ステルスのみピンポイントで禁止にされることは現在ではあまりないようである。

SLでは[[OP機体]]の[[クレスト強襲型]]が装備しており、パーツが閉じるギミックが映像中で印象的に演出されている。

*[[Nシリーズ]] [#i83d8d9b]
[[ECM]]濃度と耐ECM性能の概念が導入され、ステルスは未登場。~
マップ上のECM濃度が高くなるとシステムエラーが発生し、レーダーの更新遅延や砂嵐化、ロックオン不可能などの異常が起こるようになった。

*[[4シリーズ]] [#z3dc0a12]
同じくステルスは未登場。~
ECMはレーダー妨害のみとなり、ロック無効化機能は[[閃光弾]]及び[[アサルトアーマー]]の特色となった。

*[[Vシリーズ]] [#ge9d6fbd]
これまでの作品と異なり、レーダーによる索敵そのものがシステム上存在しない事もあり、ステルスに相当するパーツは未登場。~
ロック無効化機能も[[フラッシュロケット>閃光弾]]に限られる。
ただし、[[ジャマー]]を使うことで[[リコン]]による索敵を妨害することが出来る。

*[[AC6]] [#r894e73f]
MT[[ゴースト]]が使用する敵専用装備として登場。
MT[[ゴースト]]が使用する敵専用装備として登場。~
姿は見えないが、接近すればロックオンは可能。また、隠れていてもスキャンを使用することでスキャン範囲内であれば姿を暴くことが出来る。

**余談 [#hf8c9a6d]
混同されがちだがECM、特にジャミングなどと呼ばれるものは基本的にステルス技術には分類されない。~
ステルスは'''存在そのものを気づかれないため'''の概念であるのに対し、ジャミングは言うなれば'''強烈な雑音を流すことで情報を紛らわせる'''ような技術であるため。

上記のような考え方から分類するとすれば、ロックオン妨害やフリッカーシステムなどは単なるジャミングではなく、いわゆる“アクティブステルス”と呼べるもの[[と考えられ>フロム脳]]、これはFTS本編でも描写されたように「妨害していることすら相手に気付かせない」という現代から見れば極めて高度な電子戦技術がACパーツとして実用化されているもの[[と思われる。>フロム脳]]

さらに余談となるが、現実のいわゆる“ステルス戦闘機”などはレーダーに映らないのではなく、『レーダー上で“戦闘機”として判別できる距離が極端に短い』という表現の方が実際に近い。~
例えば米軍のF-22“ラプター”のレーダー反射断面積は小鳥と同程度と言われており、レーダー上での反応は自然物に紛れてしまって判別ができない。~
(※詳細なステルス性能は防衛機密であり、あくまで諸説ある推測の一つである)

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