ARMORED CORE REVOLUTION
MEMORIES > MEMORIES6 Promise to decide
専属になったからって、何もしてなかった訳じゃない・・・。
俺は俺なりに仕事をやっていたさ・・・。
―――
あれ以来、シルヴィと出会う事が多くなった。
何でか知らないが、彼女が俺に興味があるのか、俺が彼女に興味があるのか・・・
実際、今はどちらとも言えないが・・・。
「技術顧問とか言っていたな、大体のところ、何しているんだ?」
俺は彼女にそう聞くが、適当にかわされ、答えは返ってこない場合が多かった。
「まぁ、色々とあるのよ、それにこれは機密事項!」
何かと秘密の多い女だと俺はつくづく思った。
ある日・・・俺は彼女に出かける約束を一方的に取り決められた。
俺は少し困った顔でこう言った。
「ちょっと待て、何でガルシティで買い物に付き合わなくちゃならない!」
無論、彼女はこう言って返してきた。
「決まってるでしょ、こっちは施設に篭りっぱなし、しかも外出は一週間に一度、だから大量に洋服だとか、買い込んでおきたいのよ」
こういう時に限って女というのは強いものだと俺はつくづく実感した・・・。
「それに、前のようなスケベオヤジに合ったとき、誰が助けてくれるわけ?」
もう、すっかりパシリ扱いだ・・・。
「わかった・・・次の依頼で失敗したら付き合ってやるよ!」
言ってしまった・・・。
「おぉ、そうですか、そうですか、では楽しみにして待っていますよ〜」
俺は何も返せないまま、仕方がなく了承してやった。
約束で頭が重い中、俺は任務に赴いた。
今回の依頼はとあるレイヴンの抹殺だった・・・。
しかもそのレイヴンは元々スポンサーだった企業から送られてきたレイヴンらしい。
俺は俺の目的を阻害する奴も許さなかった。
今回は偽の情報を流し、レイヴンを機関所有の演習場に誘い込んだところを仕留める・・・そうなる筈だった。
『レイヴン、反応があった、突入してくれ』
今回は輸送機で現地へ乗り込んだ。
俺は輸送機からシュツルムファングを降ろすと演習場の入り口へ回り込んだ。
「いた・・・アレだな・・・」
俺は演習場に一体のACを見つけた。
ムラクモの汎用AC『有明』・・・。
だが様子がおかしい・・・。
近づいて分かった・・・それは既に無人だった。
『これは・・・レイヴン、どうやらはめられたようだ!』
輸送機から通信が入る。
それと同時に施設のガードメカが起動し始めた。
太刀風とファイヤーブランド・・・しかもかなりの数だ。
罠だった・・・。
どうやら敵は最初からこちらの動きに気が付いていたようだった。
俺は悟った、ターゲットは施設のセキュリティシステムを混乱させたに違いない。
『レイヴン、このままでは離陸出来ない、空中の敵を何とかしてくれ』
(通信では間単に言ってくれるが、現実的に考えて空中の敵というとはすばしっこく、弾が中々当たらないのが実情だ・・・)
俺はそう思いながら空中のガードメカを一機一機叩き落として行った。
「キリが無い・・・」
敵は数で攻めるガードメカだ、弾薬が底をつけば確実に逃げられない。
それに地上には太刀風が居る・・・。
俺は今出ているだけのファイヤーブランドを撃墜した。
『レイヴン今のうちに乗り込んでくれ』
俺は咄嗟に輸送機に乗り込んだ。
「助かった・・・」
俺はそう思った。
だが、任務は失敗に近いものだった。
どちらにしても、これでシルヴィに買い物を手伝わされることになる訳だが、その事はとっくに忘れていた。
「・・・約束を忘れていた・・・」
俺はコックピットを出た時点でその事を思い出した。
「さ〜て、何にしようかな〜」
シルヴィははしゃいだ様子で施設の門を出た。
俺は気分が乗らなかった。
(これで何コームが飛ぶのか・・・不安だ)
俺は内心その事で一杯だった。
―――
レイフォードは話に暫く間を置いた。
「ふぅ・・・」
そして深い溜息をついた。
「まさかあの時施設に誘い込まれた時に襲ってきたのがあなただったとはね」
スミカはそう言うと椅子に座った。
「あぁ、今となっては過去形だがな・・・」
つまりレイフォードとスミカは正式には初対面ではない、という事になる・・・。
「・・・」
二人は暫く黙っていた。
「・・・話を続けよう・・・」
彼はまた話し出した。
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