ARMORED CORE FAN

アーマード・コアファン

ARMORED CORE REVOLUTION MEMORIES > REVOLUTION:3The other side and leaving revenant

あれだけの戦力を相手に、彼は戦った。

そして・・・。


―――


何もない雪原・・・

その上を一機の輸送機が飛び去っていく。

しかし、その輸送機は雪原に『何か』を捨てていった。

その何かは物凄い速さで落ちていく。

まるで雪原に引き寄せられるかのごとく・・・。


そして落着。


その衝撃でまだ固まっていない粉雪が舞い上がる。

落下してきた『それ』の眼光は赤く光っていた。


―――


「着地成功・・・次は強襲だな」
レイフォードはそう言うとコックピットの隅に備え付けられた赤いスイッチを押した。
それと同時にアーセナルの腰に備え付けられたモノが鼓動をあげた。


固形燃料ロケット


ムラクモ宇宙開発部門の開発した試作型の大型ロケット。
これでアーセナルは通常の移動が不可能になった代わりに一度限りの高速移動が可能になった。

「カウント・・・3・・・2・・・1・・・ゼロッ!!」
カウントがゼロになると同時に強烈なGがレイフォードを襲った。

「ぐ・・・うぅ・・・」
予想以上の負荷に、レイフォードは一瞬気を失いそうになるが、何とか意識を保ち、コントロールスティックを握る。
既に音速の一歩手前の速度に達している。
今回の為に用意した対G装置と防護服が無ければレイフォードは間違いなく蛙のごとく潰れているであろう。

「敵施設確認・・・」

目標が見えてきた。

「これより攻撃に移る・・・!」

レイフォードは躊躇わずにトリガーを引いた。


―――


『敵襲!MT、AC部隊はスクランブルッ!!』
ウェンズデイ機関施設から山のように出てきたMT・・・そしてAC「ヴェノム」と「陽炎」。
2大企業の主戦力を成す機体の混成部隊・・・出迎えとしては豪華過ぎる程でもある。

『何だ、あれは・・・!』

『MT・・・いや・・・ACか?!』

口々に騒ぐ部隊の隊員達。
それも仕方がないだろう。
何故なら、アレはあの質量で『有りもしない動き』をしているのだから。

『撃て!迎撃だ!』
施設に向かってくるアーセナルに対して一斉に砲撃を加える機関部隊。

「ち・・・こっちは当たってやれないんだよ!」
レイフォードは姿勢制御用ブースターを駆使し、敵の攻撃を掻い潜る。

ロケットに攻撃が当たれば機体はあっという間に火達磨・・・スミカの言葉通り、ロケットには極力当てないように意識を集中させながら敵の攻撃を避ける。

『当たらない?!』
そう言いつつも撃ち続ける。
『まさか・・・あれが報告にあったファットマンか?!』

ファットマン・・・太った男。
アーセナルファングのフォルムから連想したコードネームなのだろうか。
その『ファットマン』が襲い掛かってくる・・・。
それだけでも部隊にとって十分すぎる威圧となっていた。

そのファットマンの肩に装備されていた物がせり上がる。
そして発射。

マイクロミサイル・・・。

右から6発、左から6発、合わせて12発ものミサイルが複雑な軌道を描き、飛んで行く。
そしてそれは施設やMT、AC等を巻き込み、爆発する。

しかし銃撃は止まなかった。
レイフォードは更にアサルトランチャーをENキャノンモードにセット、それを撃った。
一閃が燃料庫に命中・爆発し、近くにいた部隊を巻き込む。


施設にある程度近づき、レイフォードは腰のロケットをパージする。
そしてロケットは勢い良く、施設の方へと飛んでいき、爆発した。

(施設へはある程度ダメージを与えられたか・・・)
そして、部隊を全滅させた後、上空からスミカのコーラルスターが降下してきた。
「遅いぞ・・・」
「ごめん、磁気嵐の影響で来るのに時間がかかったから」

スミカとの会話を終えると、レイフォードは通信回線を開いた。
「久しぶりだな・・・」
彼はそれだけ言った。
そして施設側から返答が返ってくる。
『な・・・何故貴様が・・・し・・・死んだ筈では?!』
驚きを隠せないようだが、仕方がないだろう。
何故なら、機関の者達はレイフォードを死んだと思っていたのだから。

「死んでいた?・・・笑わせるな・・・俺は生きていたさ!」
施設部隊に攻撃を加えながら通信を交わす。
『ば・・・馬鹿な・・・い・・・一体何が目的だ!・・・あ・・・あの時の腹いせか?!それとも金か?!名誉か?!』
彼らは何も判ってはいなかった。
レイフォードがどうしてあの時機関に入ったのか・・・そして今ここに居る理由も、機関に入った動機も、同じところから来ている事を。

「俺は最初から機関を潰すに機関に入った・・・そして今、その目的を果たすためだけに俺はここに居るッ!!」

『く・・・貴様・・・おい、ファンタズマを起動させろ!』
その通信を聞いたレイフォードは咄嗟に施設の格納庫のある方角を見た。
しかし何も出てくる気配は無い。

その時・・・。
レーダーが逆の方向から飛来してくる物体を感知した。
数は2つ・・・。
レイフォードは振り返り、それを見つめた。

甲殻類のようなフォルムで空中に浮きながら高速で移動するその姿・・・。
そしてACを一回りは上回るであろうその大きさ。

「そんな・・・二機あったなんて!」
その場に駆けつけたスミカは驚くしかなかった。

「あれが・・・・ファンタズマ・・・アレの為にシルヴィや姉さんは・・・!!」

彼は単身、ファンタズマに戦いを挑んだ。

 

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