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アーマード・コアファン

ホーム > 小説ギャラリー > 死神と天使第三章-堕ちゆく世界 第二話-

「・・・接近戦だ。」
『あんまり私得意じゃないんだけどな〜。』
『敵機は大型プラズマキャノンを装備しています。接近戦ではとても脅威となるので注意してください。』
「・・・行くぞ。」
『ちょっとー!』
ブースターペダルを思い切り踏み込む。前からはこちらに真っ直ぐに向かってる機体が5機。
編隊を組み綺麗にこちらに向かってくる。
(・・・ようはタイミングだ。)
半秒あればライフルの弾はゆうに100は飛ぶ。もっともライフルを使う気はサラサラないが。

小刻みにブースターペダルから足を放し、左右に機体を振りながら敵機に近づく。
相手もこちらに攻撃は絞っている。5発のプラズマキャノンは正直避けられない。
(敵機を分散させつつ各個撃破がセオリーだな。)
真ん中の敵に的を絞り、左右に敵機に一発ずつライフルを撃ちこむ。そしてすかさずOBを発動。
案の定左右の敵は弾を避ける。そこでOBが展開。機体は一瞬にして相手との距離を縮める。
その時スーパーシミターのプラズマキャノンの砲身が光る。とっさに左足を地面にかすらせた。
左足は地面との摩擦により止まり、右足を軸に機体が左回転する。その時プラズマキャノンが発射された。
プラズマ波はコアの前方スレスレをかすめていき、機体はそのまま回転する。
そしてブレードの光を放つと、そのままブレード刃は弧を描きスーパーシミターの本体を一刀両断した。
間一髪右の敵にライフルの弾を連射する。銃弾はそのまま機体に当たり爆発する。
「・・・三機目。」
エネルギー残量警告が鳴っていたので小ジャンプ移動しながら回復を待つ。
ふと右側を見ると4機のスーパーシミターが急降下しながらワイルドファングに攻撃しているのが見えた。
(真上からの攻撃・・・。)
ワイルドファンルは頭上に向かってマシンガンを撃っているがあまり当たってない。
『どーも当たんないなーこれー!』
とZの字を描くように移動しながら後退している。こちらにも追手が来たようだ。残りは3機。
ブースターをフルに吹かしているが、スーパーシミターは凄まじい速さで追ってくる。後ろには3つの赤い点がある。
ドンドン距離が縮まり距離が200を切ったその時、俺は機体を急停止させた。次の瞬間すぐ右をプラズマが通過していった。
そのすぐ後にモニタで白いものが機体のすぐ右を通過していった。その時ロックオンと同時にリニアライフルを撃ちこむ。
弾丸はバーニア部分に当たり、そのまま墜落していく。
「・・・4機目。」
『今プラズマキャノンが頭の上掠めてったわよ!危ないじゃないの!』
「・・・俺に言うな。」
だがその頭上を通過していったプラズマ波は、ワイルドファングの頭上にいた敵機を滅していた。
『残り5機です!可能滞空時間は981秒です。』
「・・・俺が4機落とす。お前は残りだ。」
『残りって一機しかいないじゃん!』
さっきから一機も撃墜していないのだからこの計算は間違ってはいないと思う。
『見てなさいよ!』
とワイルドファングは携帯型チェインガンを構える。
「馬鹿か!」
『へ?』
俺が言ったときには既に遅く一機のスーパーシミターが、フリア機後方から迫っていた。
すぐさまOBを起動させる。約一秒後発動。Gと同時に機体に加速が加わる。
次の瞬間スーパーシミターのプラズマキャノンの砲身が光る。そして
「バシュ!」
『きゃ!・・・アレ?損傷が少ない?』
ワイルドファングが後ろを振り返るとそこには、
ブレードが突き刺さったままのスーパーシミターとコアから火花を吹いているバニシングドライブがあった。
『カ、カイル!』
「・・・意外に丈夫でできているもんだ・・・ACは。」
『大丈夫なの!?』
「・・・ジェネレーターが少々イカれた。」
エネルギーゲージは徐々に減少している。このままでは底をつくもの時間の問題だ。
(どうせ終わるのであれば、最後は・・・)
俺はあのボタンを押した。
『ジェネレーターのリミッター解除を確認。』
『ちょっと何してるのよ!?』
「・・・残り32秒でかたをつける。」
『え?』
OBを発動。これであればスーパーシミター以上の速度は出る。

敵を一機に絞り後方から接近する。敵機は上昇していくが、こちらもそのままの速さで昇っていく。
「・・・一機目・・・。」
MOONLIGHTから出た青い光は見事に敵機の装甲を貫通した。
「・・・残り26.2秒。」
機体を反転させ真正面からくるスーパーシミターを捉えた。リニアライフルを発射する。
敵機は弾丸を避けながら尚も接近してくる。そして相手の砲身からは閃光が走った。
「ちっ」
機体を少し右に傾けブースターを更に吹かす。プラズマ波は丁度両足の間を通過していく。
(避けたか・・・)
しかし次の瞬間機体に物凄い衝撃が走った。
「ぐお!」
モニタを見るとすぐ目の前にスーパーシミターのウイング部分が見えた。
(0距離・・・だが)
すぐさまMOONLIGHTを発動させる。そしてそのまま敵機本体に突き立てる。
「・・・19.5秒。」
時間があまり残っていない。衝撃のため停止したOBを再度起動させる。残りは3機。一機6秒だ。
次の目標に向かって移動を始めたが、敵機もそれを予測していたらしくドンドン上昇していく。
俺は機体を少し上に傾け、ブースターではなくOBで上に昇り始めた。俺はトリガーを引いたが、
『右腕未装備です。』
どうやらさきほどの衝撃でライフルを落としてしまったらしい。仕方がないのでそのまま上昇していく。
敵機もそれほど高い高度にいけないらしくある程度の高度を維持してグルグルと飛んでいる。
その時、敵機の真下から爆風が上がった。見ると、ワイルドファングから発射されたもののようだ。
『まあこれぐらいはねえー。』
ミサイルによりバランスを崩した機体はそのままゆっくりと速度を落とし始めた。
「・・・もらった。」
MOONLIGHTの光は的確に相手のバーニアを捉え、爆発する。
「・・・残り10.1秒・・・。」
そのまま機体を下に向けると、OBと重力により物凄い速度になる。
「く・・・。」
敵機は今度下降をし始める。
地上にいるフリア機からマシンガンが放たれるがそれを避けるようにツイストしながら急降下をしていく。
それでもどんどん敵機との距離が詰まっていく。
気づくとスピードメーターは700を表示していた。
「・・・堕ちろ。」
敵機の真後ろから接近するとそのまま脚部で思い切りキックをした。OBを解除してそのまま地面に近づく。
そして地面スレスレでブースターを吹かすと、敵機は地面に激突した。
「・・・4.1秒!」
地面にすべるようにして着陸し、再度OBを発動。最後の一機に近づいていく。
「・・・これでラストだ。」
MOONLIGHTを構える。距離が縮まる・・・あと500・・・400。しかしそこでOBが解除された。
「何!?」
見るとモニタには警告と共に「CHARGING」の文字が。タイムオーバーだ。
目の前からはスーパーシミターが物凄い速さで接近してくる。
「・・・ここまでか。」
と目を瞑る。そして
「バーン」
銃声と共に爆発音がする。しかし機体に衝撃はない。
ゆっくりと目を開けると目の前にはワイルドファングが敵機にショットガンをつき立てているところだった。
『私がいてよかったでしょ?』
「・・・ああ・・・少しな。」
『何よ少しってー!?』
『敵機全機撃墜を確認しました。これより航空機が着陸します。』

 

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