[[アーマード・コアV]]および[[アーマード・コア ヴァーディクトデイ>アーマード・コア ヴァーディクトデイ(Armored Core)]]を統合したグループ。~
それまでの作品以上に荒廃した世界観と、企業の量産兵器から旧世代の発掘兵器へとその在り様を変えた[[AC]]、また、陸戦兵器らしい泥臭さを感じさせるメカデザインが特徴。

ゲームシステム的にはオンラインを重視しており、シリーズの中でも特に対人戦とその研究が盛んになった。~
同シリーズからACをプレイするようになったユーザーは、[[ミグラント]]と呼ばれる。

ACVDにおいて((正確にはACVの時点で資料集には、マザーウィルの甲板と思われる残骸が描かれたコンセプトアートが収録されていた。))、本シリーズの世界観が[[4シリーズ]]の延長線上にあることが仄めかされている。

*Vシリーズの前史と4シリーズのつながりを示唆するもの [#e19a0d01]
-旧時代の無人兵器の動力源~
旧時代に作られた無人兵器の動力源となる特殊な粒子は、高濃度であれば緑色の霧状物質として視認できるとされ、また環境への汚染が深刻であるなど[[コジマ粒子]]を思わせる設定がなされている。~
[[EXUSIA]]や[[LiV]]が使用する粒子は赤色だが、おそらくは低濃度であるためだと思われ、汚染を気にしたというよりは、むしろコジマ資源も枯渇したことによるものと考えられる。
旧時代に作られた無人兵器の動力源となる特殊な粒子は、高濃度であれば緑色の霧状物質として視認できるとされ、また環境への汚染が深刻であるなど[[コジマ粒子]]を思わせる設定がなされている。

-旧時代の無人兵器と規格外兵器の外観~
[[ホワイト・グリント]]や[[スピリット・オブ・マザーウィル]]などを思わせる外見の兵器が旧時代の遺物としてACVDに登場した。

-旧時代の歴史~
Vシリーズの前史と言える旧時代において世界を破滅に追いやった戦争の記述には『無数の兵器による戦争』、『特別なパイロットたちが操る特別な機械が世界に汚れたものをまき散らした』、~
『選ばれた戦士の時代が終わり、権力者たちは醜い巨大な武器を生み出した』、『世界は汚染され、卑怯者たちは空へと逃げた』など、~
[[リンクス]]や[[ネクスト]]、[[国家解体戦争]]と[[リンクス戦争]]、そして[[アームズフォート]]が投入されたクレイドル体制下での企業間抗争と[[ORCA旅団]]との戦いとコジマ汚染を示唆する単語が含まれていた。

-本編未登場の施設や地域~
資料集には本編には登場しなかった施設や地域の設定画が収録されており、その中には4シリーズに登場したスフィアやアルテリア施設、さらにはメガリスを思わせるものが存在している。~
メガリスと思われる設定画には『死都採掘場』とタイトルがつけられ、人類の最盛期に作られた完全環境都市の成れの果てとされている。

-枯渇した資源と旧時代の遺物の再利用~
上記のメガリスと思われる施設はVシリーズでは解体・分解して資源として再利用されており、また施設内部から旧時代の遺物が見つかることもあり、まさに『採掘場』となっている。~
スピリット級移動要塞は、完全に破壊されていた旧時代の巨大兵器の残骸に砲台を取り付けることで補修し、兵器として何とか稼働できる状態にしたものであるなど、スクラップの再利用の域となっている。~
4シリーズにおいて資源は限られたものとなっていたが、Vシリーズでは完全に資源が枯渇したと思われ、旧時代では廃棄物扱いだったものに活用手段を見出すことで何とか文明を維持できているという世界観が伺えるようになっている。((裏を返せば、4シリーズにおいて資源が枯渇しかけていたのは資源の再利用を考えず、また『物量とパワーの戦争』で資源を消費する一方であったことに要因があったと思われる。))

一方で開発中にコンセプトが二転三転したことや、肝心な設定が資料集でしか語られていないため、設定上の不備と指摘されてしまう部分もあった。

-[[MT]]の不在~
[[AC]]誕生に至る開発史として前身となるMTの存在は重要な要素であり、また荒廃した世界において作業用機械の存在が明示されていないことも問題視されたが、~
すでにノーマルやネクストが存在している世界であるなら技術の応用で製造できるため前身となるMTは不要であり、また一部のCE防御型コアにはクレーンのようなパーツが存在しており((デザイン画では「雑用クレーン、2tくらいまで持ち上げられます」と書かれている。))、サイズ縮小によりACが作業用機械を兼ねていると思われる。
すでにノーマルやネクストが存在している世界であるなら技術の応用で製造できるため前身となるMTは不要であり、また一部のCE防御型コアにはクレーンのようなパーツが存在しており((デザイン画では「雑用クレーン、2tくらいまで持ち上げられます」と書かれている。))、サイズ縮小によりACが作業用機械を兼ねているとも考えられる。

-ACの開発方針~
4シリーズにはあった多彩な企業によるアセンブル傾向が見られなくなっていること、具体的には『[[EN防御の高い軽量二脚>ラトーナ]]』や『実弾防御重視の[[タンク>雷電]]や[[重量二脚>GAN01-SUNSHINE]]』などが存在しなくなったが、~
これは旧時代の末期に起きた戦争ではTE武器が主に使われたためKE防御が軽視されるようになっていたこと、特性ごとの製造方法が異なるため複数の特性を備えた装甲は存在しないことなどが資料集では語られ、~
これに関しては旧時代の末期に起きた戦争ではTE武器の需要が大きなものだったこと、特性ごとの製造方法が異なるため複数の特性を備えた装甲は存在しないことなどが資料集では語られ、~
またTE防御型の仕組みが『冷却ユニットによる排熱』や『機体周囲への水の噴霧』であることがデザイン画に書かれており、大型の冷却ファンや貯水タンクを搭載するために必然的に重量二脚やタンクになったと考えられる。((つまり原理的にTE防御型の軽量二脚は作ることはできなかったと思われる。))~
またACの製造元は3種類あったという設定であることが資料集収録のインタビューで語られ、ACVのパーツの名称には命名法則があることが明かされている。パーツの名称から製造した企業が4シリーズの3つの企業グループのどれなのか伺えるかもしれない。

ちなみに、Vシリーズの後に[[PSACシリーズ]]の世界観に繋がるのではないかという説もある。~
[[死神部隊]]と[[ナインボール]]の存在感が(色だけでなくやっていること等)似ていることや、"黒い鳥"を見出すために[[企業>企業(ACV)]]が新たに作り上げたプログラムこそ[[レイヴンズネスト]]であると考えた場合、一応は辻褄が合うこと。~
果ては残されていた[[火星テラフォーミング計画]]と[[火星の旧技術>ディソーダー]]の正体がかつて[[ORCA旅団]]等が宇宙へ進出した名残ではないか。~
"ファンタズマ・ビーイング"こそがあの[[ファンタズマ計画>ファンタズマ]]の真相ではないかと考えても時代背景に矛盾が少ないことから、[[考え方次第>フロム脳]]では無理のない説ではある。~

一方で、タワーの地下には廃棄された地下都市が存在すること(特にUNDER TOWER GF710は初代のガルシティに酷似している)や、~
管理者となるべく作り出された巨大な知能が“答え”を見出せず世界が荒廃、その巨大な知能の成れの果てが観察者(主任とキャロル)であることなどから、~
むしろ4シリーズの後に[[地下都市の開発>百年計画]]に失敗し、[[PSACシリーズ]]の世界に分岐し損ねたIFの世界がVシリーズなのではないかという説も立てられるようになっている。

裏を返せば、それだけVシリーズが過去作の要素のファンサービスの塊であるということである。


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