[[PSACシリーズ]]のメインメニュー画面の別名、もしくは同シリーズに登場する傭兵支援組織。Raven's Nest(渡鴉の巣)。「ネスト」と略されることが多い。~
ロゴマークはイニシャルの「RN」を大きくあしらったもの(メニュー画面・メールのロゴ)が2種類と黄地にカラスの顔を描いたものの計3種類がある。~
メール版のもの(背景に翼を広げた鴉)は、[[ACV]]の[[DLC第2弾のチームエンブレムセット4>http://www.armoredcore.net/acv/dlc/version2_0301.html]]で[[エンブレム]]として入手可能。



地下世界のコンピューターネットワーク「[[ナーヴ]]」を介し、構成員である[[AC]]パイロット「[[レイヴン]]」達に対して、あらゆる組織からの依頼の斡旋・パーツの売買・情報支援・訓練場といったサポート(そのUIがPSACのメインメニュー)を提供する組織。~
また、レイヴンの合法・公然の腕試しの場であり、興行としても人気のある「ACバトル(ギャンブル)」「[[アリーナ]]」の運営も行っている。~
新規レイヴンのスカウトや登録申し込み、各種手続きも基本的にナーヴ上のみで行われるが、レイヴン登録には試験場での[[生死を賭けたテスト>レイヴン試験]]への合格、アリーナ参戦にはスポンサーの推薦と支援が必要となる。



ネスト所属のレイヴン(AC乗りの傭兵全体と区別)は[[ヴェノム]]や[[有明]]の様な企業標準規格のACではなく、コア含むほぼ全てのパーツを交換できる「ネスト規格(非公式用語)」の機体を使用し、ネスト側も同規格のパーツのみを提供している。
また、報酬の支払いやACの修理と補給、パーツ購入は[[COAM]]で行われる。



請け負った仕事の遂行は支援してくれるが、依頼元とのトラブルやレイヴン同士の対決など利益相反になりうる事案、敵対勢力との遺恨などミッション外でのリスクには一切干渉しない。~
よってレイヴンが戦場で敵味方に分かれたとしても仲間意識などは無く、むしろ速やかな任務遂行や依頼元へのアピール、追加報酬目当てに激しい戦闘となる事が多い。~


元々は[[大破壊]]後の世界の復興([[百年計画]])に向け、参加する企業間の直接対決を抑止していた組織が母体となっており、本来ならば百年計画の完了と同時に解散する予定であった。~
しかし、企業同士の対決を抑えるためと言え『金さえ払えばどんな内容の依頼でも受ける』というその性質が、もはや企業にとっては必要不可欠な存在となっていたため、その後も存続し続けることとなった。~
[[クローム]]の勢力が拡大し、他企業の勢力が弱まってくるにつれて本組織は独立性を増していき、企業以外の組織や、十分な資力を持った個人にも門戸を開くことになる。~
組織の規模はかなりのものと思われ、[[独自の>シュトルヒ]][[MT>マーマン]]を所持し(間接的に)多くのAC戦力を行使しうる立場にあるが、地下世界情勢に対する意思表示やレイヴンへの命令は行わず、ひたすら仲介役・裏方に徹している。~



後続作の[[コンコード]]や[[グローバルコーテックス]]に[[レイヴンズアーク]]、[[カラード]]や[[サインズ]]といったAC傭兵組織のルーツといえる存在である。~
後続作の[[コンコード]]や[[グローバルコーテックス]]に[[レイヴンズアーク]]、[[カラード]]や[[サインズ]]、[[オールマインド]]といったAC傭兵組織のルーツといえる存在である。~



その実態は単なる傭兵会社やギルドではなく、地下世界の支配者たる「企業」の勢力バランスを影から調整し、多くの勢力のせめぎ合いの中で地下世界の安定と成長を維持させる[[管理者]]と言える存在。~
バランス維持のためにレイヴンの利用のみならず様々な手を打っているようで、[[クローム]]崩壊ルートでは勝利した[[ムラクモ・ミレニアム]]一強にならない様に[[新興企業>バージュ]]を急成長させライバルの立場に据える徹底ぶりである。~
そのため、「ムラクモ・ミレニアムを設立したのもネストではないか?」との[[憶測がある>フロム脳]]。~



表向き各[[レイヴン]]や依頼主とはビジネス関係を貫いているが、地下世界のパワーバランスを崩す恐れのある、過剰な力を持つ個人や組織『[[イレギュラー]]』やネストの実態を探ろうとする者に対しては、ライバルへの支援などの裏工作やレイヴンへの依頼斡旋で排除や弱体化を図る。~
それらの干渉をはねのけられた場合、トップランカーという偽装を施された特殊AC部隊「[[ナインボール]]」によって直接介入する。~
それでも対処できない重大な脅威、即ち複数のナインボールでも抹殺できないレイヴン等に対しては、切り札たる[[ナインボール・セラフ]]が投入される。~



組織の意思決定を行っていたのは本部施設の巨大コンピューターであり、[[初代AC>アーマード・コア]]の最終ミッション“レイヴンズ・ネスト”にて主人公(イレギュラー)を本部におびき寄せ多数のACやMT、2機のナインボールで抹殺しようとしたが、ことごとく突破・返り討ちされた挙句自らも破壊され、組織としての全機能を停止した。~


結果、二大勢力の仕組まれた競争の中で世界を復興させるという「再生の時代」は終焉し、滅びた[[クローム]]と[[ムラクモ・ミレニアム]]を発端に開始されていた[[大深度戦争]]が加速していくこととなる。~
そして傭兵組織としての役割は数十年の後、ナーヴス・コンコードへと引き継がれることになる。

ネスト崩壊後の数か月後を描いた公式の小説版[[フェイク・イリュージョンズ>アーマード・コア ザ・フェイク・イリュージョンズ]]ではネストが復活を果たして新たな暗躍を始めるが、幻となった完結編のプロットにおいて[[リャノン>リャノン・シードル]]、[[フリッツ>フリッツ・バーン]]、そして[[プロジェクトファンタズマ>アーマード・コア プロジェクトファンタズマ]]主人公らの活躍によって完全に壊滅されることになる。

だが続編の[[アナザーエイジ>アーマード・コア2 アナザーエイジ]]では未だネストが健在であることを示唆する描写が見受けられている。

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