PSACシリーズのメインメニュー画面の別名、もしくは同シリーズに登場する傭兵支援組織。Raven's Nest(渡鴉の巣)。「ネスト」と略されることが多い。 地下世界のコンピューターネットワーク「ナーヴ」を介し、構成員であるACパイロット「レイヴン」達に対して、あらゆる組織からの依頼の斡旋・パーツの売買・情報支援・訓練場といったサポート(そのUIがPSACのメインメニュー)を提供する組織。 ネスト所属のレイヴン(AC乗りの傭兵全体と区別)はヴェノムや有明の様な企業標準規格のACではなく、コア含むほぼ全てのパーツを交換できる「ネスト規格(非公式用語)」の機体を使用し、ネスト側も同規格のパーツのみを提供している。 また、報酬の支払いやACの修理と補給、パーツ購入はCOAMで行われる。 請け負った仕事の遂行は支援してくれるが、依頼元とのトラブルやレイヴン同士の対決など利益相反になりうる事案、敵対勢力との遺恨などミッション外でのリスクには一切干渉しない。 元々は大破壊後の世界の復興(百年計画)に向け、参加する企業間の直接対決を抑止していた組織が母体となっており、本来ならば百年計画の完了と同時に解散する予定であった。 後続作のコンコードやグローバルコーテックスにレイヴンズアーク、カラードやサインズ、オールマインドといったAC傭兵組織のルーツといえる存在である。 その実態は単なる傭兵会社やギルドではなく、地下世界の支配者たる「企業」の勢力バランスを影から調整し、多くの勢力のせめぎ合いの中で地下世界の安定と成長を維持させる管理者と言える存在。 表向き各レイヴンや依頼主とはビジネス関係を貫いているが、地下世界のパワーバランスを崩す恐れのある、過剰な力を持つ個人や組織『イレギュラー』やネストの実態を探ろうとする者に対しては、ライバルへの支援などの裏工作やレイヴンへの依頼斡旋で排除や弱体化を図る。 組織の意思決定を行っていたのは本部施設の巨大コンピューターであり、初代ACの最終ミッション“レイヴンズ・ネスト”にて主人公(イレギュラー)を本部におびき寄せ多数のACやMT、2機のナインボールで抹殺しようとしたが、ことごとく突破・返り討ちされた挙句自らも破壊され、組織としての全機能を停止した。 結果、二大勢力の仕組まれた競争の中で世界を復興させるという「再生の時代」は終焉し、滅びたクロームとムラクモ・ミレニアムを発端に開始されていた大深度戦争が加速していくこととなる。 ネスト崩壊後の数か月後を描いた公式の小説版フェイク・イリュージョンズではネストが復活を果たして新たな暗躍を始めるが、幻となった完結編のプロットにおいてリャノン、フリッツ、そしてプロジェクトファンタズマ主人公らの活躍によって完全に壊滅されることになる。 だが続編のアナザーエイジでは未だネストが健在であることを示唆する描写が見受けられている。 |