PSACシリーズのメインメニュー画面の別名、もしくは同シリーズに登場する傭兵仲介組織。Raven's Nest(渡鴉の巣)。「ネスト」と略されることが多い。
ロゴマークはイニシャルの「RN」を大きくあしらったもの(メニュー画面・メールのロゴ)が2種類と黄地にカラスの顔を描いたものの計3種類がある。
メール版のもの(背景に翼を広げた鴉)は、ACVDLC第2弾のチームエンブレムセット4エンブレムとして入手可能。

地下世界のコンピューターネットワークを介し、構成員であるACパイロット「レイヴン」達に対して、ACの力を必要とするあらゆる組織からの依頼の仲介・パーツの販売・情報提供といったサポート(そのUIがPSACのメインメニュー)を提供する組織。
また、レイヴンの合法・公然の腕試しの場であり、興行としても人気のある「ACバトル」「アリーナ」の運営も行っている。
腕を認めたレイヴンへの支援は手厚いが、ミッションにおける依頼元とのトラブルやレイヴン同士の対決など利益相反になりうる事案には一切干渉しない。
よってレイヴンが戦場で敵味方に分かれたとしても仲間意識などは無く、むしろ速やかな任務遂行や依頼元へのアピール、追加報酬目当てに激しい戦闘となる事が多い。

元々は大破壊後の世界の復興(百年計画)に向け、それに関係する企業間対立を仲裁する組織が母体となっており、本来ならば百年計画の完了と同時に解散する予定であった。
しかし、『金さえ払えばどんな内容の依頼でも受ける』というその性質が、もはや企業にとっては必要不可欠な存在となっていたため、その後も存続し続けることとなった。
クロームの勢力が拡大し、他企業の勢力が弱まってくるにつれて本組織は独立性を増していき、企業以外の組織や、十分な資力を持った個人にも門戸を開くことになる。
組織の規模はかなりのものと思われ、独自の機動兵器を所持し(間接的に)多くのAC戦力を行使しうる立場にあるが、企業間の衝突など地下世界情勢に対する意思表示は行わず、ひたすら仲介役・裏方に徹している。

後続作のコンコードグローバルコーテックスレイヴンズアークカラードサインズといったAC傭兵組織のルーツといえる存在である。

その実態は単なる傭兵会社やギルドではなく、地下世界の支配者たる「企業」の勢力バランスを影から調整し、多くの勢力のせめぎ合いの中で地下世界の安定と成長を維持させる管理者と言える存在。
バランス維持のためにレイヴンの利用のみならず様々な手を打っているようで、クローム崩壊ルートでは勝利したムラクモ・ミレニアム一強にならない様に新興企業を急成長させライバルの立場に据える徹底ぶりである。
そのため、「ムラクモ・ミレニアムを設立したのもネストではないか?」との憶測がある

表向き各レイヴンや依頼主とはビジネス関係を貫いているが、地下世界のパワーバランスを崩す恐れのある、過剰な力を持つ個人や組織『イレギュラー』やネストの実態を探ろうとする者に対しては、ライバルへの支援などの裏工作やレイヴンへの依頼斡旋で排除や弱体化を図る。
それらの干渉をはねのけられた場合、トップランカーという偽装を施された特殊AC部隊「ナインボール」によって直接介入する。
それでも対処できない重大な脅威、即ち複数のナインボールでも抹殺できないレイヴン等に対しては、切り札たるナインボール・セラフが投入される。

組織の意思決定を行っていたのは本部施設の巨大コンピューターであり、初代ACの最終ミッション“レイヴンズ・ネスト”にて主人公(イレギュラー)を本部におびき寄せ多数のACやMT、2機のナインボールで抹殺しようとしたが、ことごとく突破・返り討ちされた挙句自らも破壊され、組織としての全機能を停止した。

結果、二大企業の勢力を均衡させて地下世界を安定させるという「再生の時代」は終焉し、既に亡きクロームムラクモ・ミレニアムを発端に開始されていた大深度戦争が加速していくこととなる。
そして傭兵組織としての役割は数十年の後、ナーヴス・コンコードへと引き継がれることになる。


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