概要 †
各シリーズにおいて人類が地上を追われる原因となった現象。ざっくり言い表せば、国家間の最終戦争である。
同時に当該世界にアーマード・コア(兵器)が登場する遠因でもある。
本記事の存在からも分かるように、かつては「アーマード・コア(の世界観)といえば大破壊」と云われたものだが、シリーズを重ねる毎に様々な世界観が提示されるようになった(事実、AC4以降、「大破壊」は起きていない)ため、現在では存在感が薄れてしまった用語である。
とはいえ、ACの世界観に“荒廃した世界”というイメージは必ず添えられており、後述の様にどの世界においても全世界規模の悲劇を経験している。
かつて勃発した最終戦争による厄災。地球暦0106年に起きたとされる。核兵器を上回る破壊力を持った超兵器により地上の殆どの都市は壊滅し、人類の住むべき場所ではなくなった。
それによって人類は百年計画によって地下の各地に都市を建設し、そこに住まうようになる。
このシリーズでは「大破壊」なる用語は登場せず、「惑星規模の大災害」とされているが、それが一体何なのかは明確にされていない。
それによって人類は巨大地下施設“レイヤード”を建設し、そこを方舟として地上の環境が回復するまでの間(数百年)避難することになった。
このシリーズでは再び「大破壊」の用語が登場する。
エクストラガレージによると、同シリーズは3シリーズの延長線上に位置するとされており、そのため3シリーズの「惑星規模の大災害」の正体が、同シリーズにおける大破壊そのものであったと説明することができる。しかし、同時に3シリーズとの設定等の矛盾も指摘されている。
ちなみに、同シリーズでは作中に大破壊を引き起こした原因である超兵器“インターネサイン”が実際に登場して大破壊の再現を行ったため、それを打倒することがストーリーの主軸となっている。
このシリーズは現実世界の延長線上とされる世界観で構築されているため大破壊は起きておらず、人類は依然地上にて生活している。
しかし作中で発生したリンクス戦争により、地上は著しくコジマ粒子によって汚染され、さながら大破壊の如き様相を呈してしまっている。
これによって人類は高空プラットフォーム“クレイドル”を建造し、人類の過半はそこに暮らすようになった。
地球の自浄作用による環境改善が見込まれておらず、対策を行わなければ遠からず人類が滅亡することが示唆されている。
このシリーズでは「大破壊」なる用語は登場しないが、複数の戦争と天災が頻発した結果として、実質的に大破壊が起きており文明と自然環境が崩壊、工業生産力が著しく低下した、今までで一番悲惨な世界と化している。
新たな物を開発・生産する術を持たず、“地中から掘り起こす”、“遺棄された物を回収する”など、既存の物を再生する方法で文明の利器をかろうじて運用できている状態である(ただ、構造が単純な武器の複製や、特殊兵器の残骸を流用した規格外兵装の製作などは可能)。
シティなど、一部の都市を除いて、人の生存可能地域は大きく失われており、限られた領域で限られた物資を奪い合って人々は戦いを続けているという、某世紀末救世主伝説的な救いの無い世の中となっている。
強度の汚染地域に阻まれ、シティなどの居住可能地域周辺から離れられなかった時代が長く続いたが、後の時代には大きな環境の改善が見られ、全世界を股にかけた往来(と勢力争い)が可能になった様である。
続編における解説によると、超兵器同士の戦争に端を発する長年の戦争による汚染で世界が崩壊したとされており、前シリーズとの連続性を窺わせる表現がなされている。
the AFTER?においてもそのことに触れており、より確証が増す記述が見られるが、明言は避けている。
関連項目 †