「不規則な」、「変則的な」の意味を持つ英語。irregular.
本シリーズでは「例外」もしくは「異常な」という意味が与えられている(本来の「例外」、「異常」を意味する英単語は“exception”である)。
企業や武装勢力はAC乗りを介して果て無き戦争を続けているが、その勢力は一定の均衡を保っており、また社会経済を崩壊させないという暗黙の了解もある。
しかし「イレギュラー」はその能力の高さと何者にも縛られない行動力をもって物理的・政治的に困難な作戦を成功に導き、制限なく活躍して争いを激化させ、結果的に既存の社会秩序を破壊してしまう。
当然体制側による排除の対象となるのだが、作中において力で彼を止められるものは存在しない。
レイヴン以外にも急成長を遂げた企業がこれに該当した例もあり(プログテックを参照のこと)、“管理者の計画上、不都合な存在”を総称して「イレギュラー要素」と表現される。
リアルにおいては認定レイヴンの中に、大会を成立させない強さを持つとされフロム直々にこの称号を賜った人物がいる(事実上の「殿堂入り」)
ナンバリングタイトル作品の主人公は全員がイレギュラー認定を受けている。(下表参照)
これは「戦乱の世で傭兵になった主人公が無自覚/非自発的に世界のバランスを破壊し、影の支配者と対立する」という共通するストーリラインによるものと思われる(Nシリーズに管理者ポジは存在しない)
Nシリーズ作品の主人公では、LRの主人公がこれに相当するドミナント認定を受けている。
「イレギュラー」はあくまで体制側から見たあり方の定義であり、初めて「イレギュラーな能力とは何か」が定義された。
4シリーズの主人公達は、歴代イレギュラーに勝るとも劣らない活躍を見せ、「伝説」とか「獣」(共にオッツダルヴァ発言)と形容される。
ただこれは当人の実績に対する主観的な評価であるため、「驚異的な能力による体制への脅威」とはずれがある。
また、企業連合体に所属していない・管理機構に登録されていない等、“正式でないネクスト”としてイレギュラーネクストという用語が登場する。
VシリーズではVにて言葉こそ使われなかったが「イレギュラー認定」的な場面があり、黒幕は「闘いの中にある人間の可能性」として主人公を特別視し、「例外」と定義するようになった。
VDにおいてはそのような存在を形容する言葉“黒い鳥(英:Dark Raven)”が登場し、その存在を巡る争いがストーリーの主軸となる。
2作の、数百年の間に主人公達以外にも「例外」が何度か現れていたこと、VD現在でも多くの「例外」候補が存在することが作中にて語られている。
また、ACVD LINKや資料集で閲覧できた裏設定でも多くの内容が語られており、最も「イレギュラー」存在に焦点が当てられた作品となっている。
イレギュラー認定されたもの一覧 †
- AC2主人公
- 理由:レオス・クラインの野望を阻もうとした為、彼から認定。
ただし、前々から主人公の能力を危険視してはいたとはいえ、火星の秩序を崩壊させたのは彼自身である。
- 番外編・ジュリアス・エメリー
- 重要施設アルテリアを20秒足らずで制圧し、迎撃するジェラルドから「イレギュラー」と呼称された。これは作中における“イレギュラーネクスト”を略したものと考えられ、従来の定義とは異なる。
- C4-621
- G5イグアス
- 同じく「賽は投げられた」ルートの最終決戦にて、あくまで621との一騎打ちを望む彼がオールマインドの制御を振り切ってしまい、オールマインドが彼を「取り込むべきではなかったイレギュラー」と怯えるように称した。