「ダメージコントロール(Damege Control)」の略称。日本語では「被害制御」と呼ばれる概念。
被弾した際の消火活動や浸水防止処理に代表されるように、攻撃を受けた際に被害の拡大を最小限に留める対策の全般を言う。
ハード面では延焼を防ぐ自動消火装置や浸水を抑える隔壁、さらには弾薬庫や居住区の配置、構造材の可燃性など。ソフト面では人員の配置や配分、指揮系統や処置手順の整備と習熟など、幅広く多岐に渡る概念である。
特に艦船ではダメコンのノウハウが命運を分けるケースが多く、重要な軍事機密として扱われる。
アーマードコアシリーズにおけるダメコンの概念 †
ACシリーズでは全パーツの防御値合計が全体防御力になる仕様に代表されるように、伝統的に被弾部位がゲーム性とほぼ無関係であるため、ダメコンの概念は概して希薄である。
やや毛色が異なるが、強いて言えば、武器破壊を考慮して壊れやすい800マシを実盾で守らせた事例ぐらいであろう。
またシリーズを通して登場する艦船・大型兵器の多くも同様であり、「当たれば沈む」としてレーザーブレードや射突型ブレードで瞬殺される例が多く見られる。
このためAC界隈で言うダメコンとは、姉歯よりはマイナーなものの「大型兵器=ただの巨大な的」という認識への嘆きが込められることとなる。
(もっとも、08年現在の家庭用ゲームでダメコンの概念がゲーム性に寄与している作品はほぼ皆無ではあるが)
そういう意味でも、グレイクラウドはACシリーズにおける傑作大型兵器と言えるだろう。