ACVにおいて、とっつきこと射突型ブレードに代わり新たに登場したCE属性近接兵装。ヒートパイル。海外版表記は“H.E.A.T Pile Driver”。
伸縮式の杭の先端に大口径HEAT弾頭が取り付けられており、これを敵機に直接接触・起爆させて攻撃する。

その破壊力は凄まじく、威力特化型の機種ならば武器性能変化の結果次第では攻撃力6万を超え、実ダメージで3〜4万もの数字を叩き出すほど。
さらに当たり判定は見かけ以上に広く、地上戦が主体となったACVのゲーム性も相まって『十分狙って当てに行ける実用武装』となっている。
そして軽量・低負荷であるのに加えハンガーの武器といつでも切り替え可能になったことから、暗殺用サブウェポンとして軽量機に需要が高い。HEATの名に恥じない強烈な対タンク兵装として頻用されている。
せいぜいネタパーツどまりであった過去作の射突型ブレードに対し、ゲームシステム上の地位は正に大躍進と言えよう。

なお、ACシリーズにおいて、『爆発物を叩きつけてダメージを与える格闘武器』というコンセプトはこれが初ではない。HEATよりも原始的な構造ではあるが、PPに登場するオーガーは格闘用に爆薬ペレットを備えており、殴打の際に起爆させる事でその威力を増しているという設定がある。

軍事的補足

ちなみにCE属性の項目でも解説している通り、HEATはあくまで「High Explosive Anti Tank(対戦車榴弾、成形炸薬弾)」の意味であり、“熱”を意味する「heat」とは無関係である。
ガ○ダムシリーズ等に見られるヒート系装備のように、高熱化させた杭を打ち込んでいるわけではないので注意。

また実在した類似兵器としては、第二次世界大戦時にドイツ軍と日本軍が運用していた吸着地雷刺突爆雷と呼ばれるものがある。
これは成形炸薬弾を内蔵した爆弾を歩兵が肉薄して戦車の装甲に直接貼りつける(もしくは投げつける)というもの。
刺突爆雷に至っては棒の先端に成形炸薬弾頭が取り付けられているだけの極簡素なもので、正に人力HEATパイルである。
どちらも生還率の非常に低い(あるいは戦死前提の)特攻兵器の類であり、携行用の対戦車ロケットなどを実用化した他国では用いられなかった。

また、HEATパイルの異様に広い当たり判定をこれになぞらえ、磁力で敵機の装甲に吸着して起爆しているためと解釈するユーザーもいる。

完全なる余談

「そんな強力なHEATがあるなら、ミサイルロケットにでも付けたらええやないかい!」という突っ込みは禁止である。断じて禁止である。*1
攻撃力6万のミサイルが飛び交う世紀末エクストリーム・ミサイルアクションゲームになってしまう。

さらに余談を重ねると、一部の旧作ファンからは「“杭で力任せにぶち抜く”という一本気なロマンがパイルの魅力だったのに、半端なリアリティに迎合したHEATパイルなんか嫌いだい!」という意見もある。
愛、ロマンとは、かくも複雑なものである……尤も上記のHEATの性質から考えて、HEAT弾頭は威力を増大させているだけであり、やはり力任せにぶち抜いているということなのかもしれないが。

関連項目


*1 一応擁護するならば、HEATパイルに装填されているHEATの直径は装備しているAC(7m)との対比から推測するにかなり大きく、ACで運用可能なサイズのミサイルやロケットに載せるには些か大き過ぎると考えられる。

トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2015-09-20 (日) 20:37:47 (760d)