ACVに登場するオーバード・ウェポンの一つ。
通称“主任砲”または“お手伝い砲”。
海外版では“GIGA CANNON”という名称に変更されている。*1
社長砲顔負けの威力と変形と大口径と反動。そして何より素敵性能を誇る。
弾速はかなり速いため、撃ったのを確認してから避けるのでは遅い。
しかし、撃つ側にしてもロックオン不可でマニュアル照準による狙撃を強いられるため、簡単に当たる武器ではない。
この為運用するなら狙い撃つと言うより、着弾時の爆風でなるべく多くの目標物を薙払う様な感じの方が効果的である。
アセンを最適化すれば、2発の発射が可能。
左肩に配置される円筒形の物体は、俗に「スペースコロニー」とも呼ばれるが、これは発電機構とその冷却装置。
また、その外観からはTE属性のビーム砲のようにも見えるが、撃ちだしているのは実体弾である。(『the FACT』掲載の中途デザイン画には核弾頭と付記されている)
弾頭を射出するに際しては、21ある薬室を順次点火させることにより超高初速と長射程を実現しており、多薬室砲(ムカデ砲)の一種といえる。
なお、開発は複数のミグラントグループが特定の勢力と共同で行ったもので、最初に製造した1丁は、何者かに奪われたとされている。
ストーリーミッション05の終盤では主任がこれを携えて登場。主人公と対決していた警備隊長殿をわざと狙い撃ち亡き者にした後、その砲口をこちらに向けてくる。
異様にチャージ時間が短い上その際の発光が海上基地の奥からでも視認出来る程眩しく、更にスナイパーキャノンすら届かない超長距離からにもかかわらず予測射撃まで行い、おまけに無限撃ちしてくる為建物や海上にある残骸(距離が遠ければ水中に潜っても大丈夫)を盾にしながら接近しなければならないと言う手に汗握る展開となる。
余談だがこの時のハングドマンをスキャンすると表示される攻撃力は5000、当然そんな訳は無い。
ちなみに、『1発の砲弾を射出するための加速力を与えるための燃焼ガスを複数の薬室で賄う』メカニズムの多薬室砲自体は比較的古くから考案されている。
第二次大戦当時にはナチスドイツがV3(報復兵器3号:Vergeltungswaffe 3)としてロンドン攻撃用にこれを開発しており、これはその外観から『ムカデ砲』とも呼ばれた。
ただし、V3それ自体は薬室の点火タイミングや砲身強度の問題などから、実戦投入はなされていない。
いわゆる奇想兵器の一つと言えよう。