アーマード・コアVおよびアーマード・コア ヴァーディクトデイ?を統合したグループ。
それまでの作品以上に荒廃した世界観と、企業の量産兵器から旧世代の発掘兵器へとその在り様を変えたAC、また、陸戦兵器らしい泥臭さを感じさせるメカデザインが特徴。

ゲームシステム的にはオンラインを重視しており、シリーズの中でも特に対人戦とその研究が盛んになった。
同シリーズからACをプレイするようになったユーザーは、ミグラントと呼ばれる。

ACVDにおいて*1、本シリーズの世界観が4シリーズの延長線上にあることが仄めかされている。

Vシリーズの前史と4シリーズのつながりを示唆するもの

一方で開発中にコンセプトが二転三転したことや、肝心な設定が資料集でしか語られていないため、設定上の不備と指摘されてしまう部分もあった。

ちなみに、Vシリーズの後にPSACシリーズの世界観に繋がるのではないかという説もある。
死神部隊ナインボールの存在感が(色だけでなくやっていること等)似ていることや、"黒い鳥"を見出すために企業が新たに作り上げたプログラムこそレイヴンズネストであると考えた場合、一応は辻褄が合うこと。
果ては残されていた火星テラフォーミング計画火星の旧技術の正体がかつてORCA旅団等が宇宙へ進出した名残ではないか。
"ファンタズマ・ビーイング"こそがあのファンタズマ計画の真相ではないかと考えても時代背景に矛盾が少ないことから、考え方次第では無理のない説ではある。

一方で、タワーの地下には廃棄された地下都市が存在すること(特にUNDER TOWER GF710は初代のガルシティに酷似している)や、
管理者となるべく作り出された巨大な知能が“答え”を見出せず世界が荒廃、その巨大な知能の成れの果てが観察者(主任とキャロル)であることなどから、
むしろ4シリーズの後に地下都市の開発に失敗し、PSACシリーズの世界に分岐し損ねたIFの世界がVシリーズなのではないかという説も立てられるようになっている。

裏を返せば、それだけVシリーズが過去作の要素のファンサービスの塊であるということである。


*1 正確にはACVの時点で資料集には、マザーウィルの甲板と思われる残骸が描かれたコンセプトアートが収録されていた。
*2 デザイン画では「雑用クレーン、2tくらいまで持ち上げられます」と書かれている。
*3 つまり原理的にTE防御型の軽量二脚は作ることはできなかったと思われる。

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