ACVD?に登場する謎のAC部隊。英語版では“Reaper Squad”。
ACVに登場したゾディアックの様な存在といえる。
使用する機体は、黒を基調に血管のような深紅のラインを配した禍々しい色で統一されている。
“死神部隊”の名称は自称ではなく、通り魔的に突如現れて戦場を荒らす様とその圧倒的な強さから自然と呼ばれるようになった通称であるが、リーダーのJが一度だけ自ら「死神」を名乗ったことがある。
各地で腕利きの傭兵を襲撃して戦場で殺害し、その人数を数えていた。対象となった傭兵を「候補者」と呼び、最終的には50名を越える候補者(傭兵)の命を奪っている。
しかし、主人公が窮地に立たされた際には味方として現れ、その命を二度に渡り救っている。
ただこれは、後半のリーダーの発言にあるように「可能性のある人間を見つけ出して殺すため」であり、最終的には自らの手で倒すという目的の下に、他の者の手にかからないよう囲っているだけである。
また、関連は不明だが、彼らが援護に来たミッションはいずれも対UNAC戦の時である。
ACVD-LINKのアーカイブによると、死神部隊の構成員は“ファンタズマ・ビーイング”という計画によって産み出された“人間の意識を電子化してACに組み込んだ物”であり、肉体を持った人間ではないことが明かされた。
電子化されるベースとなった人間は、かつての名パイロットのクローン(その中でも優良な個体)であったとされる。
ただ、電子化の後で好戦的な性格への思考パターンの矯正が施されており、元の人格が完全に保存されているとは言い難い状態になっているという。
機体名に隊員の名前が埋め込まれ、パイロットが機体の一部品であるかの様な印象を与えているのも、上記の設定を反映してのことと思われる。
部隊の存在が知られるようになった時期がUNACが運用されるようになった時期と重なることから、財団がタワーの中で眠っていた彼らを目覚めさせ、自らの計画に協力させたと考えられる。
そして、ラストミッションにおけるこれまでのUNACの戦闘データを統合したという発言や、ダメージ受けた後にオペレーション2に切り替えを行っていることから、彼らの実態は“UNACと互換性のあるAI”、もしくは“人格を持ったUNACそのもの”であり、言い換えれば、UNACのオペレーションシステムとは、彼ら電子化された魂の一部を切り取った物と考えることができる。
UNACのオペレーションチップの名称に、人名と思しきものが使われている例が複数存在することからも、この説を補強することができる。
ストーリーミッションにおける戦闘で全ての隊員が戦没したため、部隊は消滅したかと思いきや、タワー争奪戦(ワールドモード)において、ある人物が傭兵を使って不定期に臨時の死神部隊を編成しているという。
死神部隊への参加方法(暫定)
- 傭兵出撃
- 依頼内容の制限:どれでも可
- 依頼勢力の制限:指定しない
上記の方法で参加可能。ただし、実際に依頼が来るかは運次第である。
搭乗者/機体名 †
Jを除いた部隊員の搭乗(?)している機体に付けられているR.I.Pと言う文字には色々意味があるが、恐らく一番近い元ネタはヒップホップやギャング物好きな人なら良く知る言葉であろうrest in peace(安らかに眠れ)を意味する略語だろう。
またこの三文字は、いわゆる墓石に彫られる文字としても知られている。
先述の通り彼らの機体名にはこの三つのアルファベットの後にパイロットのイニシャルが連なるため、機体がまるで体の一部のようであるだけでなく、彼らの墓標でもあるような印象を与える。
各搭乗者・搭乗機解説 †
J(死神部隊リーダー)/ N-WGIX/v †
「私は死神だから」
CV:中田譲治
死神部隊のリーダーで、発言時の表記も“死神部隊リーダー”となっている。
普段はACなどに搭乗せず、指揮官として部隊を運ぶ輸送機を操縦している。
本編の2年前に傭兵だった頃のマギーを撃破し、彼女を引退に追い遣った張本人。
財団と同様、かつては人間であり過去の世界を知っている様な発言をしている。
また、その声と“J”という意味深な名前が、プレイヤーのフロム脳を刺激する。
因みにJがマギーを討った頃に使っていた機体は軽量二脚のムラクモ機体。武装構成がどこかで見た気がしなくもない。
マギー機との相性は最悪と言ってもよい構成なのだが、それを乗り越えて勝利したJの実力とマギーの失意がうかがえる。
ラストミッションではイレギュラーとなった主人公を倒すため、N-WGIX/vを駆って最後の勝負を挑んできた。
K(死神部隊1番機)/ R.I.P.1/K †
「見せてもらおう、お前の持つ力」
CV:たなか久美
UNACの部隊の奇襲を受け窮地に立たされた主人公の援軍として現れた、死神部隊の隊員。
所定のエリアに敵を誘導すれば、正確な狙撃によってUNACを撃破してくれる。
味方機ではあるが、こちらから狙撃することもでき、大ダメージを与えるとこちらに「痴れ者が・・・ただの狂犬か」と悪態をついて撤退していく。
2度目の邂逅は敵としてであり、最有力候補者の一人となった主人公に決闘を挑み、そして散った。
続くDの発言から、自ら望んで単機での勝負を挑んだとみられる。
搭乗機はスナイパーキャノンやスナイパーライフルなどを装備した、狙撃に特化した重量逆関節。
D(死神部隊2番機)/ R.I.P.2/D †
「俺は手段を選ぶ気はない。これが使命だからな」
CV:木村雅史
タワー防衛戦においてUNACの大部隊に囲まれて絶体絶命となった主人公の前に「よく耐えた!」と激励の言葉と共に現れた。濡れる!!
味方機ではあるが攻撃を加えることで撃破することも可能。その際には「油断した、撤退する」と言いつつ、機体はその場に擱座。触れると爆散する。
2度目の邂逅は1番機と同じく敵としてであり、「手段を選ぶ気はない」の発言どおり1対3(通算4機)の必勝の勝負を挑むが、その力の前に僚機諸共撃破され、1番機の後を追った。
搭乗機はキャノンやオートキャノンを装備したタンク。
常に複数のUNAC XXX(後述)を引き連れている。
N(死神部隊3番機)/ R.I.P.3/N †
「恐れるな、死ぬ時間が来ただけだ」
CV:間宮康弘
28人目の候補者を倒すため、輸送機護衛任務中の主人公に戦いを挑んできた隊員。
だが返り討ちに遭って死神部隊最初の脱落者となった。
他の隊員と違い、味方として絡むイベントもなく、登場も一度きりであるなど存在感は薄いが、その唯一ともいえる台詞はやたらとカッコイイ。
PVでは冷徹かつ無機質な声色だったが、ゲーム中では穏やかに諭すような喋り方に変更されている。
搭乗機はパルスマシンガンやショットガンを装備した軽量二脚。
M(ブルー・マグノリア)/ R.I.P.3/M †
「ここが! この戦場が、私の魂の場所よ!」
財団の誘いを受けて、死神部隊の隊員となったマギーの姿。
機体名のとおり、先の戦いで欠番となっていた3番機を継いでいる。
ブルー・マグノリアの名を反映してか、死神部隊所属機でありながら、機体のフレーム部分は青く塗装されている。
詳細はマギーの項を参照のこと。
UNAC XXX †
死神部隊の運用するUNAC。常にDが引き連れている。
初回(援軍時)と2回目(敵)では機数が異なっている。
あくまで正規隊員のサポート役ということなのか、UNACとしては標準的で単調な動きしかしない。
アセンはいずれのミッションでもガトリングガンとバトルライフルを装備したTEコアの中量二脚。