ACVに登場する組織。
固有名称は無いか、もしくは不明で、作中は「企業」とのみ呼称される。
ストーリーミッションに登場し、シティに警備部隊の人員や兵器などの武力を、商品として提供していた。
シティ側の武装、主任、キャロル、物語冒頭の主人公などはこの企業から商品として提供及び派遣されたものである。
当初はシティ(代表)の要望に忠実に応える単なる営利団体である様であったが、それは偽りの姿であり、物語終盤のシティとレジスタンスの決戦に際して、突如としてシティを裏切り、L.L.LやOOTHECAなどの特殊兵器を大量に散布してシティ全土を攻撃。レオンを巻き添えにして代表を殺害した。
キャロルの発言から、人類全体を使って何がしかの実験を行っているらしい。
PSACシリーズのレイヴンズネストや、SLのAI研究所の様な“無人の組織”であった可能性は高いが、提示された情報が少なすぎるため、想像力豊かなユーザーに考察を頼らなければならないのが現状である。
その後の活動については触れられていないが、EXUSIAの被撃破によって(一時的ではあろうが)表舞台から姿を消し、領地戦の時代ではまるで元々組織自体が存在しなかったかの如くその活動は途絶えている。
ACVD?に直接登場することはないが、前作の後も何度か現れて、その度に黒い鳥に阻まれていたことが、登場人物によって語られている。
現在ではこの企業とみられる存在は“神様”と呼ばれている。
企業の活動とその目的 †
企業は隔離政策を執るシティを支援し、それに反抗するレジスタンスに対しては容赦がなかった。
その徹底ぶりは、グループのリーダー殺害を傭兵(主人公)に任せること無く、主任が直接手を下した程である。
一年後においてもその立場は変わらず、レジスタンスを葬る為に装甲列車に特殊兵器を仕込んでいる。
汚染地域で主人公らを襲ったL.L.Lを動かしたのも、企業の差し金と見られる。
その後、警備部隊を閑職に追い遣ったのも、力不足となった警備部隊に代わって直接の部隊で主人公らレジスタンスを撃滅するためであったと考えれば説明が付く。
代表が拘束される事態に至ってシティを裏切る様な行動に走ったのは、シティの支配権がレジスタンス側の手に渡るのを恐れてのことであったのではないだろうか。
代表の項目にあるように、シティの隔離政策は極限の状況下でできるだけ多くの人々を生き長らえさせるための苦肉の策であった。だが、ジャック・バッティはこれに強く反発した。
代表の判断が妥当なものであったと仮定した場合、レジスタンス側の主張は現実を直視していない理想論でしかなく、言い換えれば「全員で仲良く共倒れしようね」ということになる。それを通した場合、遠からず(局地的な話であるが)人類が全滅することを意味する。
企業が恐れていたのはこの“人類の全滅”であり、それを避けるためにパッと見、どう見ても悪者にしか見えないシティに協力したと考えられる。
主任の人間に好感を抱いていると取れる発言も、このことを補強する。
企業の行っていた「実験」というのは、“極限の状況で人類が生き残ることができるか?”を試していたと解釈できるかもしれない。
代表を殺害したのは、“無自覚に人類の全滅を目指す”レジスタンスに乗っ取られるくらいなら、いっそ代表がシティを掌握するより前の状態にまで戻してしまおうとしたのではないだろうか。
こう考えた場合、狙われたのは代表ではなくむしろレオンの方なのかもしれない。