ネクストを中心とした4シリーズの設定資料集。
発行はエンターブレイン、制作は有限会社スタジオ因果横暴。定価2500円+税。
当初は2010年2月発売予定だったが、数度にわたって延期が繰り返され、2010年10月2日に発売した。
イラストレーターの木下ともたけが扉絵としてホワイト・グリントのイラストを寄稿している。

“フリージャーナリスト、フリードマン・レイの手によるルポルタージュ”という体裁をとっており、デザイン画上の指定などを除き、本文はAC世界観の内側から記述する形式になっている。
本文中の記述から、ACfA本編の時系列においてチャプター4開始〜ミッションORCA旅団本隊撃破”の間に出版されたものと見られる。

このような体裁のため、(設定上の)著者の私見や推察、機密に抵触する関係で書けなかった旨なども随所に含まれている。
特にアンサラーについては著者自身が「情報の何割を信じれば良いのだろうか」と書いているほどであり、公式の資料集でありながら“必ずしも全てが真実ではない”という非常にフロム脳を刺激する内容となっている。
ちなみに誌面の合間には各企業の広告と思しきページもあり、各企業の広告戦略や企業方針を垣間見ることができる。

実際の書籍としては、詳細な設定解説や多数の新情報、豊富な設定画など、資料的価値が非常に高い。
また、これまでシリーズを通してほぼ言及されることのなかったジェネレーターブースターの原理などにも触れられており、デザイン画の注釈には一部実体弾兵装の口径やパーツ構造の説明、ゲーム中には明かされなかったデザインコンセプトなども記述されている。
内容の充実度は初代設定資料集と比較しても良いレベルであり、4シリーズ資料の決定版としてAC関連書籍史上に残る一冊であろう。

発表当初から様々な理由(発行元、再三の土壇場での発売延期、直前まで公表されない表紙画像など)により地雷率の高さが心配され、さらに発表がアーマード・コア5(後のアーマード・コアV)公表の直前であったために発売前から「手切れ金」などという不名誉な俗称が付いていたが、上記の通りに優れた本誌内容で一切のマイナスイメージを払拭している。

しかし、同書をもってしても“VOBの開発元”、“ラインアークの位置”、“Unknown(リンクス)の正体”など、一部の事柄は遂に明らかにされないままであった(フロムらしくはあるが)。
また、「国家解体戦争から数十年」という本来の設定に対し、同書の年表ではORCA旅団の出現が国家解体戦争から17年ほどしか経過していないなど、矛盾も見られる。


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Last-modified: 2015-10-22 (木) 21:43:03 (614d)